| チャカラってなーに?
チャカラ(Chácara)とは、パナマの先住民ノベ族・ブグレ族の伝統的な編みカバンのことです。現在でも、チャカラは彼らの生活で日常的に使われており、農産物や商品の運搬に使用されると同時に、大きなチャカラは赤ちゃんのゆりかごにさえなります。原料となるのはこの地域で自生するピタ(pita)という植物です。チャカラを作る際にはピタから繊維を取り出し、染色し、撚りをかけて糸にします。そして、様々なデザインを創作しながら一針一針時間をかけて編んでいきます。デザインに使われている幾何学模様はヘビ、蝶、ウミガメ等の彼らの身近な自然を題材にしています。染色には、植物の葉、根、木、土などの天然染料が伝統的に使われていましたが、今では鮮やかな色を出すために化学染料も使用されるようになりました。製作は主に女性の仕事です。女性はいつも家事や育児で忙しく働いていますが、少しずつ時間を見つけて、自分独自の作品を作っていきます。チャカラの製作は彼女たちのレクリエーションでもあり、母から娘に受け継がれていく芸術であり、今なおノベ族・ブグレ族の女性たちの想像力によって日々発展しています。 |
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チャカラQ&A
Q:
チャカラの製作にはどのくらいの時間がかかるのですか?
A: ノベの女性達は、家事の合間にチャカラを作っています。チャカラ製作にかかりっきり
になることは稀です。このため、彼女達に聞いても、正確な製作時間は解りません。この地域で働く青年海外協力隊の隊員によると、10センチ四方の小さなチャカラで1日〜2日、大きなものやデザインの凝ったものになると1週間かかるものもあるようです。
Q:
現地では、日常的にチャカラを使っているのでしょうか?
A: ほとんどのノベ族の人が、チャカラを愛用しています。農作物の運搬や薪拾い、洗濯物
入れなどにも利用しています。大きなチャカラには赤ちゃんを入れて運んだり、家の中で赤ちゃんのハンモック代わりに使ったりしています。奥さんが、旦那さんに愛情を込めて作ったチャカラをプレゼントし、それを旦那さんが自慢して、大切に使っている姿はほほえましいものです。
(写真)
Q:
チャカラにまつわる伝説があれば教えてください。
A: チャカラ関しての有名な言い伝えに、Mesi
Kwira伝説があります。これは、次のよう
なお話です。
昔、メシ・クィラと言う女性が川のほとりに住んでいました。ある時、今まで経験したこともないような大雨が続き、大洪水が起こりました。村人は皆、家の中でじっとしていましたが、川の方から大きな音楽のような音が聞こえてきました。メシ・クィラは好奇心に誘われて、その音を確かめに行きました。近くの丘に上って、音がする方を眺めると、洪水であふれそうになっている川の中に、巨大なヘビを始めとして、いろいろな動物が流されていくのが見えました。メシ・クィラは川を流されていく動物達を見いるうちに、チャカラにいろいろなデザインを入れることを思いつきました。雨がやんで、家に帰ると彼女は、食事も取らずに一心にチャカラを編みつづけました。そして、そのデザインを取り入れたチャカラの編み方を村の女性達に教えました。こうして、チャカラの独特の幾何学模様ができあがったそうです。このため、メシ・クィラは“チャカラの母”と呼ばれています。
Q:
チャカラの製作課程を教えてください。
A: チャカラの製作は、ピタと呼ばれる植物を収穫するところから始まります。このピタを
水につけ、柔らかくしてから竹のへらで繊維を引き出します。その繊維を水にさらし、漂白します。その後、各種染料で染めていきます。伝統的には、植物の実、葉や根、土、灰等の天然染料を使って染めていましたが、最近は鮮やかな色を出すために、化学染料も使われています。その後、糸を撚っていきます。このあたりの工程は、皆で集まって、おしゃべりをしながら進んでいきます。その後、チャカラを編み始めます。最初は、無地のチャカラを編み、それから少しずつ複雑なデザインのチャカラを編んでいくようです。
(写真)
Q:
チャカラを日本に紹介するようになったきっかけを教えてください。
A: パナマの先住民、ノベ族の自治区で青年海外協力の隊員が働き出したことが一つのきっ
かけになりました。ノベ族は、スペイン系の移民に押され、豊かな土地を追われ、険しい山間部に逃げ込み、そこで生活をしています。一人あたりの年間の収入が100〜200ドルと言われる、厳しい生活を送り、特に女性達はほとんど現金収入の手段を持ちません。子供達を学校にやりたくても、あるいは家族が病気の時に薬を買うお金もないのです。こうした現状を改善するために、パナマで働く隊員と帰国したOG隊員が連携して、チャカラを日本に輸入しています。
***天然素材でつくられたチャカラ。ひとつひとつに作り手の思いとその文化がつまっているのですね・・・。おひとつ手にとってみてください。自然の原料でつくった、世界に二つとない手作りのバッグ、チャカラ、そう聞くとますます欲しくなる、、、なんてことはありませんか?